気が付いたら、集中力が切れているということはないでしょうか。仕事をしていても、いつのまにか違うことを考えている。
それてしまった集中を、元の位置まで戻す方法を4つ調べたので紹介します。
タスク・シフトという考えかた
ずっと同じ作業をしていると、集中力は下がってしまいます。
トロント大学で1762人を対象にして行った実験があります。その実験では、ウェブトレーニングを行ってもらい、脳のアクセスを計測しました。その結果、意志力は一日続いていましたが、長時間同じ作業を行っていると、集中力が下がりました。だいたい30分頃に下がりはじめ、一時間が経過するころに最も低下しました。
同じことをやっているとどうしても飽きてしまうので、30分から1時間で内容を区切り、脳の使っている部位を変えていくと良いようです。
植物を見る
緑のある場所を5分間だけ散歩することも、効果があります。
- メルボリン大学で行った実験
緑で覆われた屋上と、コンクリートの屋上の写真を見た後にとあるテストを行ったそうです。そのテストは、モニターに次々と写し出される数字をひたすらキーボードでミスなく入力していく、というもので単調な作業になります。
緑を写真を見た後のほうが、そうでないときと比べてミスが二分の一に減ったそうです。
Amazonのオフィスでは特にこのメリットに着目しているようで、オフィスは植物まみれです。

運動を間にはさむ
ハーバード大学医学部のジョン・F・レイティ博士によると、運動をするとBDNFという物質が脳に出ます。この物質は脳に必要な栄養素を送る血管の形成を促す効果があるそうです。BDNFを増やすには、心拍数を上げる必要があり、運動が有効です。
運動するとき、筋肉はまたFNDC5(フィブロネクチン3型ドメイン含有蛋白質5)というタンパク質も放出する。このタンパク質の一部は血流に入って、海馬の脳由来神経栄養因子(BDNF)濃度を高める。ここで神経発生が起こる。
BDNFは新しいニューロンの成長と分化をサポートするタンパク質で、神経発生にとって最も重要な物質だ。2008年、ハーバード大学教授のジョン・J・レイティ博士は、BDNFを「脳にとって奇跡の肥料」と呼んでいる。
ダイヤモンド・オンラインより引用
ジョン・f・レイティ 脳を鍛えるには運動しかない
睡眠をとる
サウスフロリダ大学の、アメリカのIT企業に勤める中年の会社員130人を対象にした研究によると前日の睡眠が15分減っただけで、認知的干渉(仕事を妨げる思考、集中できていない状態)のポイントが1あがったとのことです。睡眠時間が短く、質の悪い睡眠をとった日は、アンケートの点数が高くなりました。
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